訃報:竹林滋 東京外国語大学名誉教授 [交友関係]
何を隠そう、僕の学部卒論の指導教官です。その年で定年退官だったので、大学院での指導教官になって頂くことはできませんでしたが、その後も学外で色々ご指導・お世話を頂きました。辞書の仕事でいろいろなことを教えて頂いただけでなく、翻訳の共訳者にもなってくださいました。
一時期、僕の病気が原因で仲違いしてしまったのですが、この記事で書いたように、それも去年には修復できました。そこにも書きましたが、自ら主宰する研究会の忘年会では、とても優しいにこやかな顔で、「ちゃんと仕事しているようだな、落ち着いたら非常勤で専門を教えてくれよ、先輩たちはみんな路線が違ってしまったようだからな」という、僕への期待のことばをかけてもらいました。これが、結果的には僕に対する遺言のような形になってしまいました。
仲違いしている期間にではありましたが、僕自身著書を出して、先生の仕事を引き継いで発展させていく意志を示すことができたのが救いです。本当は、もっと僕が色々成果を出すところも見て欲しかったんですが…間に合いませんでした。
先生のことばを胸に、これからも手をゆるめず仕事をしていこうと思います。
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