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NHKスペシャル「うつ病治療 常識が変わる」2月22日放送 [健康]

NHKスペシャル|うつ病治療 常識が変わる


年が明けてから、ちょっと気分の調子が悪いです。年明けすぐは軽躁気味で、4時とか5時に早朝覚醒したりしていたので、入眠剤にドラールを出してもらって対応したりしていたのですが、アモキサンを外してリーマスを増量したのはやり過ぎだったみたいで、後期の仕事が一段落した1月後半から気分が下がりはじめ、2月の2週目からは明らかにうつ状態に入りました。

5日の通院でそれを言ったのですが、ドラールを外したのと、寝る前のジェイゾロフトを25mgから50mgに変えただけでした。それじゃあ足りないだろうなあと思っていたら、やはりその通りで1週間様子を見てもむしろ更に落ちてきて、かといって翌週の12日は担当医がたまたま休診日で急遽行くこともできないので、“在庫”の三環系抗うつ薬の中から、残りが一番多いノリトレンを1日3回飲み始めました。

しかし、それでも十分に上がらず、14日の入試監督は非常に辛い状態で仕事をしなければならなかったのでリーマス減量を考えたのですが、残念なことに、100mg錠の在庫が足りない状態。100mg×2回の代わりに200mg×1回も考えたのですが、ここは思い切ってリーマスを外してしまうことにしました。16日から入試採点だったので、動かない脳で能率が上がらずに同僚の足を引っ張るわけにはいかなかったからです。

それでようやく持ち直しはじめ、採点初日こそやや厳しい状態でしたが、2日目以降は特に問題なく仕事を終えました。19日木曜日は採点が終わるかどうか不明だったので、通院予約は翌週26日に入れていたのですが、19日の午前中で仕事は全部終わって自由の身になったので、午後に急遽予約を入れて診てもらいました。(因みに、その前日でノリトレンの在庫は飲み尽くし、トフラニールを飲み始めていたところでした。ほかにはアモキサンの在庫が6錠ありましたが、2日分にしかならないので、次週まで待つ可能性を考えて在庫の多い方を選んだわけです。)

診察では、こういう対応をしたので、できればアモキサンが欲しい(副作用が少ないので)が、リーマスも飲まないままでは躁転が不安なので100mgが欲しいと言って、その通りにしてもらいました。

その後の調子ですが、リーマス復活は早すぎたかも知れません。土曜日の、相方と一緒のショッピングは問題なかったのですが、日曜日は昼食の後は昼寝を夜まで引きずってしまったからです。でも、我慢できないほどではありません。今週の木曜日も通院することになっているのですが、果たしてどうするか。

さて、表題の番組は、そういう体調の中、大河ドラマの後に放送だったので、そのまま見たわけです。番組案内を引用すると

100万人を超えたうつ病患者。これまで「心のカゼ」と呼ばれ、休養を取り、抗うつ薬を服用すれば半年から1年で治ると考えられてきたが、現実には4人に1人は治療が2年以上かかり、半数が再発する。その背景には、治療が長期化している患者の多くが、不必要に多くの種類や量の抗うつ薬を投与されていたり、診断の難しいタイプのうつ病が増加していることが専門家から指摘されている。さらに、医師の技量レベルにばらつきがあることも明らかになってきた。こうした中、薬の処方を根本的に見直す取り組みや、難しい診断が一目でできる技術の研究が進んでいる。また、「うつ先進国」のイギリスでは2年前から、国を挙げて抗うつ薬に頼らず、カウンセリングでうつを治す「心理療法」を治療の柱に据え、効果を上げている。うつ病治療の最前線に迫る。

となっています。双極性障害である僕にとっては、頭にたくさんの電極を付けて脳の働きを見ることで、単純なうつ病と、双極性障害のうつ状態を区別して診断できる可能性が紹介されていたというのが目新しいものでした。もちろん、僕自身にとっては、既に双極性障害だということが分かっているので、役に立つものではないのですが。(僕の場合、通院2ヶ月目くらいからリーマスを処方されたので、多分最初から双極性障害と見立てられていたのだと予想されます。それでも何回かの躁転は防げなかったのですが…。)

それにしても、投薬治療のいい加減さの実態には正直驚きました。それが、心療内科・精神科が簡単に開業できてしまうということに起因するという分析には、深刻なものを感じました。僕は運良く、ちゃんとしたクリニックにあたったのですね。

番組では、うつ病のしくみについて、セロトニンに基づいた説明のみで済まされていました。ストレスによって海馬が萎縮するという、今や一般化していると思われる説については触れられていなかったのが物足りなく感じました。もっとも、これは、抗うつ薬が、どういうしくみかは不明ながら、海馬をストレスから守り、その回復を助けることで効果を現す、しかし、海馬の回復を待たねばならないので日数がかかる、という話を出すことになってしまい、説明が複雑になってしまうからなのかも知れません。

セロトニンが増えすぎると、ドーパミンが減ってしまって、それも鬱のような症状に見えてしまう、薬を飲んでも聞かない人はそれが原因である可能性がある、という話は目新しかったです。ウィキペディアのセルトラリンの項目によると、ジェイゾロフトにはドーパミン再取り込み阻害作用があるということなので(おくすりQ&Aのハイパー薬事典には記載なし)、僕にジェイゾロフトが合うのはドーパミンの減少を防いでくれているからなのかな、と思いました。(もっとも、ドーパミンをブロックするアモキサンが効くことの説明ができませんが…。)

因みに、番組中では、薬のシートにモザイクをかけて、余計な情報を視聴者に与えないように配慮していましたが、あの程度では、自分が飲んでいる人には十分見分けが付きますね。錠剤・カプセル剤自体にはモザイクはかかってませんでした。これだと、アモキサンなど丸わかりですね。

うつがひどい人がどんな状態になるかが生々しく映っていて、ああ、そうそう、これだよ、と僕は思いましたが、あれを経験していない人にはどんな風に映りましたかね。でも、なかなか良い番組だったと思います。それにしても、姜尚中氏がうつ病経験者として出演していたのには驚きました。


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