家族旅行(カンザス・ニューメキシコ)その6:アコマ・プエブロの祭り [旅]
さて、今回の旅の“締め”です。
プエブロ・インディアンの地に行くのなら、そのお祭りが見たいねと相方が探していて見つけたのが、アルバカーキから西へ自動車で1時間あまり行ったところにある Acoma pueblo の通称 Sky City で年1回、Labor Day に行われる祭りでした。
高速を下りて南下すると、目的地のあたりに巨大な岩がありました。あの上で祭りが行われるのです。見たことないですが、オーストラリアのエアーズロックを連想させますね。
更に近づいたところ。よく見ると、上まで道路が通じています。
タオスのプエブロでも写真に規制がありましたが、ここはもっと厳しくて、ビジターセンターに着いた時点で写真撮影禁止だったので、このあとは写真はありません。
ビジターセンターからシャトルバスで岩の上の村に行くと、アコマ・プエブロ族の守護聖人 St. Stephen を迎える行進が間欠的に行われていました。行進をしている人々が、太っていたりやせていたり、身体の調子が悪そうだったりといろいろで、「これは見世物ではない」という感じが(というか、実際に見世物ではなく、自分たちのための儀式なわけですが)余計に迫力を感じました。相方は大感激していましたね。
日程が年に1日しかないのですが、機会があれば見てみる価値は大いにあると思います。なお、他のプエブロ・インディアンも、それぞれ独自の日に祭りをしています。Indian Pueblo Cultural Center のこの日程表でどの部族がいつ祭りをやっているか分かるので、予定を立てる参考にされるといいと思います。
全てが終わり、下山してビジターセンターに戻り、ほとんどの人がはけてしまった後で、ビジターセンターの写真をちょっとだけ撮りました。 (本当は怒られるのでしょうか…?)
祭りの見物の後はアルバカーキに戻りました。最後にまた、子供の退屈を紛らわすために、エクスプローラ科学センター子供博物館に行きました。
ここで僕が一番感心したのはこれです。扇風機を回して、フラップやその他の操作をすることで、実際に模型飛行機を浮かび上がらせるという展示です。
というわけで、これで夏の家族旅行は終わりです。
家族旅行(カンザス・ニューメキシコ)その5:バンデリア国定公園とロスアラモス [旅]
さて、サンタフェ滞在も追い込みです。郊外に2か所、足を伸ばしました。1か所目は、バンデリア国定公園です。
ここは、プエブロ族の人たちが岩の洞穴のところに住んでいた跡を見て回ることができます。
これが洞穴の一つです。このように、ハシゴで出入りするようになっています。
それにしても、ここを歩くのは暑かったです…。
翌日は、ロスアラモスに行きました。ここは、第二次大戦中にマンハッタン計画の拠点として原子爆弾を開発する研究所が設置された、というのが僕のような日本人にとって特別な場所であると言えるでしょう。核兵器関係の展示をするブラッドベリー・科学博物館に行きました。途中の道路も迫力十分で急峻な山を登ったところにある、といったところが、秘密計画が実行されていた場所らしいところです。
広島型原爆(手前、Little Boy)と長崎型原爆(奥、Fat Man)の実物大模型もありました。
一応、核廃絶への動きを意識したような展示もあったのですが、全体的には、あまりにも「あっけらかん」と核技術を展示しているという印象が強く、やっぱり違和感がありました…。
家族旅行(カンザス・ニューメキシコ)その4:タオス・プエブロ [旅]
タオスの本当の見物はタオス・プエブロです。
ここは入場料を払ってはいるのですが、更にカメラ1台につきいくらの持ち込み料も払わなければなりません。しかも、住民を撮るのは禁止です。
これは、プエブロ内の教会です。こういうのを見るといつも思うのですが、このように、征服して追い詰めてきた人たちが持ち込んだ宗教(キリスト教)が心のよりどころになっているというのは、皮肉なものだなあ。
これは大きな住居(長屋?)です。たまたま誰も人が歩いていなかったので撮影することができました。
タオスはここまでで、サンタフェに戻りました。ホテルですが、目論んでいたような、再度のスイートへのアップグレードはありませんでしたが、今度は1階の、中庭のプール川の部屋にアップグレードされていました。
翌日は子供たちのために使いました。午前中は、早速プールを利用しました。
午後はサンタフェ子供博物館に行きました。アメリカはどこの町に行っても子供博物館があるというのがいいですね。
家族旅行(カンザス・ニューメキシコ)その3:サンタフェでのサプライズとタオス近郊の大峡谷 [旅]
さて8月26日。この日はサンタフェへの移動日でした。今回は複数航空会社利用のチケットだったので、この先はユナイテッド航空は使いません。カンザスシティからアルバカーキ(Albuquerque)への移動は、フロンティア航空という国内専用の会社でした。一種の格安会社だったのだと思いますが、遅れもなく着いてくれました。アルバカーキでレンタカーを借り、サンタフェ(Santa Fe)に向かいました。
サンタフェのホテルに着いてみたら、嬉しいサプライズがありました。何と、部屋が、ホテル内で一番大きなスイートにアップグレードされていたのです。最初に部屋を見たときは、アップグレードではなく、予約の間違いじゃないかと思って、フロントに確認の電話まで入れてしまいました。返事は、「ダイヤモンドメンバーだからアップグレードしました」とのこと。いや、僕らはダイヤモンドではなく、ゴールドメンバーなんだけど…とは言わずに、有り難くこの勘違いを受け入れることにしました。
残念ながら、この宿はこの1泊だけで、次の日は北のタオス(Taos)に移動して、改めてサンタフェに戻るという予定です。改めて戻ったときのサンタフェの宿は、少し郊外のホテルに予約していたのですが、また間違ってスイートにしてくれるかも、と思って、そっちをキャンセルして、このホテルを予約し直しました。
さて、夕食です。僕は10年ほど前の春にサンタフェに来たことがあり、その時に気に入って何日も通った Blue Corn Cafe がまだあったので、そこに行きました。屋上パティオでの食事になりました。(娘は力尽きて眠ってしまいました…。)
翌日はタオスへの移動前に、少しだけサンタフェ市内中心部を歩きました。これは、中心部の外れにある The Cathedral Basilica of St. Francis of Assisi という教会です。
その後、北へ1時間、車を走らせて、タオスに移動しました。早速食べたのが、僕が前回サンタフェに来たときに食べて気に入っていた、チレ・レリェーノ(chilles rellenos)です。チリペパーに詰め物をして揚げた食べ物です(2つめの写真)。1つめの写真はチリコンカンですが、これもニューメキシコではチリの辛みが強く、刺激的な食べ物です。
相方もこれをいたく気に入り、「自分で作ってみよう」と言い出しました。え?できるかな…。
翌日は、タオス近辺の観光です。まずは、リオ・グランデ川(テキサスでメキシコとの国境に流れている川)の大峡谷。これは、サンタフェからタオスに来る道中に見えて、これはすごい!と思って見に来ました。
橋を歩いて渡ると、真下が峡谷です。足がすくみます。やっぱりここも、全部を見渡せる程度の深さだというところがポイントですね。僕にとっては、そういうものの方が怖さを感じます。
橋を渡った向こうに rest area があったので、そこで昼食にしました。
その後は、タオス北側の enchanted circle と呼ばれる道路を一周しました。「魔法のかかった輪」でしょうか。
半周回ったところにある Red River Ski Resort が、観覧のためにリフトを営業していたので乗ってみました。登りはそうでもないですが、下りは怖かったです。相方は、係員から娘を膝に乗せるように言われて乗せていたのですが、娘は怖いもの知らずで動き回っていたので特に怖かったようです。
家族旅行(カンザス・ニューメキシコ)その2:カンザスシティ、ローレンス、ウィチタ [旅]
さて、前日は思わぬ長旅に疲れてしまったのですが、夜が明けたら有り難いことに、すっきりしていました。まあ、まだ旅は始まったばかり。これから取り返せばいいさ!
今回の旅では、行く先々で子供博物館に立ち寄るという計画でした。なぜなら、子供たちはまだ、それぞれの場所を楽しむというよりは、僕ら大人の旅に振り回されているだけなので、時々は気晴らしというか、子供自身の楽しみが必要だと考えたからです。この日の午前は、それにしたがって、カンザスシティのユニオン駅にあるサイエンス・シティという子供博物館に行きました。中では早速、子供たちは存分に楽しんでくれたと思います。楽しみすぎて写真を撮る時間がなかったのですが、これは、入り口の外の遊具?です。
昼食を食べたら、車で1時間西の、ローレンス(Lawrence)に出発。カンザス大学の昔教わった先生に会いに行きました。この先生には、相方と結婚する前の2007年に会って以来なので、6年ぶりでしたが、ここでもまた、一緒に写真を撮るのを忘れてしまいました…。あとやっぱり、子供が一緒だと、あまりまともに話している余裕がないですね…。
カンザス・ユニオンの前にある、大学のマスコット Jayhawk 像と一緒の家族写真です。
その日はローレンスで1泊し、翌日は、カンザス州中南部にある州の最大都市ウィチタ(Wichita)へ向かいました。途中のエンポリア(Emporia)の公園で昼食にしたら、蒸気機関車が飾ってありました。
公園の近くの踏切を長大な貨物列車が通過するところも見ることができました。
さて、ウィチタに来た目的は、Old Cowtown Museum。旅行の計画を立てる段階では、もっと西にあるダッジシティ(Dodge City)の Boot Hill Museum に行こうかとも考えたのですが、ローレンスからではあまりにも遠すぎるのでウィチタにしたのでした。最大の目当ては、銃撃戦のデモンストレーションでしたが…
実際の日記を元にしてエピソードを組み立てているということですが、この日のエピソードはとても短くて、終わったときは「え?これだけ?」と呆気にとられてしまいました。しつこい男を追い払うために女性が銃を撃って追い出した、というものでした。
あとは馬車に乗ったり、
現物を移設した建物の中を見物したり、ということをしました。相方はアンティークなど、古いものが好きなので、結構興味深そうにしていました。
それでウィチタに1泊後、今度はそこからから車で北に1時間のハッチンソン(Hutchinson)にある、カンザス・コスモスフィア宇宙センターに行きました。これは外からも見える実物大?ロケットの噴射口のところです。
展示は、アメリカの宇宙開発の歴史をたどるものです。僕は以前にも来て、見たことはあるのですが、まあこれは興味があれば、という感じです。子供も相方も僕も、もっと楽しかったのは、中にある IMAXシアターで見た、Hidden Universe という映画でしたね。
あと楽しかったのは、下の写真にある、強風体験マシン。もっとも、息子はともかく、娘の方は途中から半泣きになっていましたが…。(ちなみに、ここに出ている風速表示は毎時マイルです。日本は毎秒メートルなので、この数字に1600をかけて3600で割る、つまり9分の4にすると日本の値になります。)
このあとは、カンザスシティに戻り、初日に食べそびれたバーベキューの夕食です。Country Club Plaza の中にある、Fiorella's Jack Stack Barbeque に行きました。
そうそう、これが食べたかったんですよ!